絵本・教育

絵本の読み聞かせの効果とは|いつから行えばいい?そのコツと効果、おすすめのやり方

絵本いつから

「絵本の読み聞かせ」が子育てにおいて良い影響を与える……という話は、よく耳にする話なのではないでしょうか。

しかし絵本の読み聞かせが実際にどのような効果を及ぼすか、その効果がどの程度のものなのかまでは知らない人も多いものです。

ここでは

  • 「読み聞かせの効果とはどんなものなのか」
  • 「読み聞かせのコツ」

について取り上げます。

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絵本はたくさんよんでほしいな~。
コツとか効果を教えてほしいな。

絵本の読み聞かせの効果は大きい!子供に良い影響が出る方法とは

「絵本の読み聞かせは、子どもに良い影響を与える」という話を耳にすることは多いものの、それが実際にはどれくらいの効果が出るのかはあまり知られていません。

絵本の読み聞かせによる効果を解説

平成25年度に、保護者を対象としたアンケートが行われました。

やや古いデータではありますが、このデータによれば「読み聞かせを積極的に行った群は、読み聞かせをあまり行わなかった群に比べて、すべての教科で正答率が高い」という結果になりました。

供花によって多少の違いはありますが、5パーセント~8パーセント程度も、正答率に差があるとされたのです。

「絵本の読み聞かせ」が国語の成績に関係することは、多くの人にとって納得しやすい事例でしょう。

しかし実際には、読み聞かせによってアップするのは国語力だけではありませんでした。

絵本の読み聞かせは、数学などの成績アップにも効果があったのです

もっともこの統計結果に関しては

「本当に絵本の読み聞かせだけによる結果かどうかはわからない」

として慎重な見解も述べられています。

実際、成績の良し悪しは保護者が子どもに対してどのような教育方針を持っているかによっても大きく左右されます。

また、世帯の年収や保護者の学歴によっても結果は変わってくるとされています。

ただそれでも、少なくとも絵本の読み聞かせがマイナスに働くことはないといえるでしょう。

出典:SYNODOS「絵本の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆 荒木啓史 / 教育社会学・比較教育学」

【ストレス減少】子どもの教育において、絵本の読み聞かせのメリットとは

絵本の読み聞かせは保護者にも良い影響を与えることはあまり知られていません。

赤ちゃんに対して保護者が絵本の読み聞かせを行ったところ、保護者の抱えるストレスが減ったという研究結果があります。

たけとよ

絵本の読み聞かせはパパやママのストレスも減らせるんだよ。

子どもに対して読み聞かせを行ったところ、保護者が感じる総合的なストレスが6パーセント程度軽減したとされています。

  • 子どもの機嫌が悪くなることで、親が感じるストレス
  • 子どもが刺激に敏感で慣れないことによって、親が感じるストレス
  • 子どもの気分が散漫的になっていることによって、親が感じるストレス

特にこれらのストレスが有意に軽減したとされています。

また、読み聞かせの時間が長ければ長いほどストレスは減少したとする結果も出ています。

保護者にとって「絵本の読み聞かせ」は時間がかかるものです。

しかし実際にはこれでストレスが増えることはなく、逆にストレスが軽減されるという結果が出ているのです。

疲れているときや忙しすぎるときに絵本の読み聞かせを無理に行う必要はありません。

できるかぎり絵本の読み聞かせを行うことで、赤ちゃんにも親御さんにも良い効果が生まれるといえます。

出典:東洋経済ONLINE「絵本の読み聞かせ」が親子共に効果絶大な根拠」

絵本の読み聞かせはいつから始める?読むコツやタイミングとおすすめの本

いつから?読むタイミングは?0歳児からオッケー?

それでは、絵本の読み聞かせはいつくらいから始めればよいのでしょうか。

これは0歳児で「言葉のわからない段階で始めても良い」とされています。

詳しくは下記の「おすすめの本」でも触れますが、赤ちゃん時代から幼児期にかけて、ずっと行っていくのが良いと考えられています。

絵本を読むタイミングは、一般的には寝かしつけのタイミングが良いとされています。

添い寝をしながら絵本の読み聞かせを行うのが一般的でしょう。

お母さんやお父さんの声を聴くことで、赤ちゃんはとても安心します。

また、「寝るときに絵本の読み聞かせを行う=絵本の読み聞かせが行われる時間が寝るタイミング」と赤ちゃんが学習するため、眠りに入りやすくなるとする説もあります。

絵本の読み聞かせの4つのコツ・テクニック

絵本の読み聞かせの4つのコツ
  • 親御さん自身が楽しんで読む
  • 意識して、ゆっくりと読む
  • 赤ちゃんに語り掛ける
  • 適宜間をおいて、絵もゆっくりと楽しむようにする

上の4要点を満たすと良いとされています。

感情をこめて読んだり、場を盛り上げて読んだりすることもテクニックですてきなことですが、まずは親御さん自身が、この「絵本の読み聞かせの時間」を楽しむようにしてください。

年齢別のおすすめの本は、以下のようなものです。

0歳~1歳のおすすめの絵本

この時期は、早い子でもまだ言葉はほとんど理解ができません。

このため絵を中心にした絵本を選ぶのがおすすめです。

しましまぐるぐる

もいもい

にこにこ

1歳~2歳のおすすめの絵本

身の回りの物に関する単語などを学習し、自分でもおしゃべりをするようになるのがこの時期です。

「リズム」として単語を楽しめるような絵本を用意するとよいでしょう。

またこの時期は、お子さんによっては「お話の流れ」が分かるようになってきます。

そのため少しずつストーリー性のある絵本にシフトしていくとよいでしょう。

おべんとうバス

やさいさん

うすしー

2歳~3歳のおすすめの絵本

この時期になると、簡単なストーリーが理解できるようになります。

また絵本の主人公に自身を投影したリ、絵本の主人公をまねしたり、自分と近しい描かれ方をしている絵本の主人公に感情移入が出来たりするようになります。

この時期は、いわゆる「古典的な児童文学」といわれる絵本(赤ずきんちゃんなど)を絵本の読み聞かせに取り入れるようにするとよいでしょう。

子どものころから本に親しみ、本を好意的に見ることは、お子さんが育っていくときに非常に重要な意味を持ちます。

古典的な児童文学などはお話してもよくまとまっています。親御さん自身も絵本の物語を楽しみながら、お子さんに絵本の読み聞かせを行っていくとよいでしょう。

おやすみはたらく、くるまたち

どうぞのいす

モーリーのすてきなおいしゃさんばっぐ

まとめ

子どものころから本に親しみ、本を好意的に見ることは、お子さんが育っていくときに非常に重要な意味を持ちます。

古典的な児童文学などはお話してもよくまとまっています。

親御さん自身も絵本の物語を楽しみながら、お子さんに絵本の読み聞かせの時間をつくり、楽しい時間をすごすとよいでしょう。

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