コロナによる影響でテレワークを導入する企業は増え、内閣府の調査では、テレワークの経験がある人は30%を超えているとの発表がありました。(2020年6月現在)
感染防止のため仕事が在宅になり、出産を控えている方ご家庭や実際に育児をされている方には、テレワークと育児休暇について悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
今回は
育児休暇における給付金とテレワークについてご紹介して参ります。
育児休業期間中でも給金を受けながら仕事をすることができるんだ~。その方法教えてほしいな~
育児休業給付金の給付を受けながらテレワークは可能?
1歳未満の子供の育児のために会社を休み、その間給与の代わりに雇用保険料から支払われる給付金の事を言います。
育児休業中は育児に専念するために会社を休むわけですから、その期間中に仕事をするのは、本来の育児休業の目的から少し離れていると感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、一定の要件を満たせば、育児休業期間中でも給金を受けながら仕事をすることも可能です。
コロナの感染予防対策でテレワークを導入している企業も増えていますが、テレワークであれば、育児をしながら仕事が可能なのでしょうか。
またどのような働き方をすれば給付金を受給しながら働くことが出来るのでしょうか。
テレワーク可能だが制限がある
育児中でもスキマ時間を使って働きたい…そのような場合テレワークはまさにピッタリな働き方です。
ただし、育児休業給付金を受給しながら働くには条件があり
「臨時的、一時的な勤務」である必要があります。
詳しくは下記の通りです。
- 月10日以下または月10日を超える場合は80時間以下
- 業務が発生する毎に労使の話し合いが必要であること
- 突発的な理由や他に代わりがいない専門的な業務であること
- 時間や曜日、日数などがあらかじめ決まった業務ではないこと
例として挙げるのならば、PCやタブレットを使用し、一時的なデザイン作成や専門性の高い資料作成などが考えられます。
育児休業給付金の仕組み、いつまでもらえる
育児休業給付金は雇用保険料から支払われますから、育児休業に入る前に、雇用保険の被保険者であった期間が12か月以上必要になります。
育児休業に入る前に、雇用保険の被保険者であった期間が12か月以上必要。
この間に賃金支払基礎日数が11日以上あり、なおかつ12か月以上ある方が支給対象となります。
また、育児休業期間中の賃金の支払いが8割未満であること、就業している場合は月10日以下(10日を超える場合は月80時間)である必要があります。
育児休業給付金を受け取る条件は、原則として産後8週間経過したのち、子供が1歳までです。
育児休業給付金をいつまでもらえるかは両親が育児休暇を取るか片方が取るかでかわってきます。
ただし、パパとママの両方が育児休暇を取る場合、1歳2か月まで給付金を受け取ることが出来ます。
例外として保育園に空きがないなどの場合、2歳まで支給対象期間が認められましたが、受給できるのは、2年間のうち12か月(パパママ育休は1年2か月)が最大です。
育児休業中に臨時的にテレワークするメリット
テレワークの最大のメリットはある程度時間の自由が利くことです、育児休業期間中に出社して仕事となると子供の預け先などハードルが高くなります。
しかし、テレワークなら空いた時間に自宅でPCやタブレットを開くだけで簡単に作業を行う事が出来ます。
もともとテレワークはコロナ以前より、通勤緩和の措置のため推奨されてきました。
テレワークであれば、育児中でも育児や家事の合間に作業することが可能です。
また育児期間中は孤独感を感じがちです。
作業を通じて社会とつながりを持つことで、仕事に対するモチベーションを保てたり、育児とは違った時間を持つことでリフレッシュにもつながります。
育児休業中に臨時的にテレワークするデメリット
ただ、育児休業中にテレワークを行う場合、いくつか難しい点があります。
まず臨時的一時的な作業に限定される事です。
また、育児のスキマ時間に作業を行うと言っても、赤ちゃんが寝ている時間や機嫌のよい時に細切れの時間で作業を行う状況が考えられます。
作業を進めていくうちに疑問点や確認したい事があっても、赤ちゃんが泣いていたり、目が離せない状況であれば電話に出られない、メールを打つことも難しいと事という問題も出てきます。
また、テレワークは会社と違い自宅で作業を行うため、事前にセキュリティー面や作業場所、PCや使用ソフトなど作業環境をある程度整えなければならないというデメリットもあります。
育児休暇中にテレワークを行うために
育児休暇中にテレワークを行うためには、セキュリティー面や業務内容の範囲など事前に会社との調整が必要になります。事前に心得ておきたいポイントを見てきましょう。
作業内容や納期など会社との打ち合わせを行う
育児期間中のテレワークで出来る作業は、臨時的なものですのです。
長期的な作業を行う事は出来ず、あくまでも短期的で、細切れでも行える作業になります。
また労使の合意が必要になります。
赤ちゃんとのお世話が中心の生活での作業です。
緊急性の高い仕事は向かず、ある程度納期にゆとりがある作業となるでしょう。
ゆとりのある仕事をしてほしいな~
また、会社や部署全体がコロナの影響でテレワークを導入している事も考えられます。
自宅のセキュリティー面や連絡手段をどのようにするか、担当者や上司と事前の打ち合わ手段などを事前に確認しておく必要があります。
パパや実母などに協力をお願いする
集中して仕事を行うとなると、どうしても子供が寝ている時間に作業を行う事が増えます。
ただでさえ、ママは出産や夜中の授乳等で疲れているケースが多く、そのうえ仕事ともなると、どうしても睡眠時間を削ったり、食事もままならなかったりと体調を崩しがちです。
最近ではコロナ禍の影響でパパがテレワークで自宅にいるケースもあるでしょう。
体調管理に気をつけ、遠慮しないで時にはパパや実母などに協力をお願いしましょう。
子育てはママひとりのもんだいじゃないんだよ~。
ママひとりでかかえこまないで~
復帰向けて少しずつシフトして行こう
育児休業期間中のテレワークを行う事で、会社とのつながりが継続できます。
そのため業務の流れが途切れることなく状況が把握でき、完全にお休みしているケースより、仕事の流れに乗りやすく復帰がスムーズです。
- テレワークで継続できるのか
- 出勤が必要になるのか
少しずつ復帰後を想定し、会社との連絡を増やし、スムーズな復帰につなげると良いでしょう。
まとめ
今回はコロナ禍における育児休暇中のテレワークについてご紹介して参りました。
コロナ禍でテレワークを導入する企業は増えています。
通勤がなく作業時間も融通が利くため、育児期間中のテレワークは最適です。
ただし、育児休暇中に仕事をする場合、一定の制限があること、スムーズな連絡手段の確保が重要になってきます。
育児休業期間中にテレワークをする場合、メリットデメリットを踏まえ、周囲、家族との連携を大切にしながら、時間を大切にして復帰につながる働き方をしていきましょう。
旦那さんも育休取得とって手伝うのも手段のひとつですよ。
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