学校以外の場で勉強をしていこうとしたとき、その選択肢は、
- 通信教育
- 家庭教師
- 塾
の3通りに大別されます。(家庭学習を行うことは前提としています)
この3つの方法は、それぞれメリットとデメリット、また異なる特徴を持つものです。
ここでは「家庭教師」を取り上げます。
幼児教育での家庭教師の5つの効果とメリット
家庭教師のメリットとして、以下のような効果やメリットが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
効果あり|子ども一人ひとりに合った教育ができる
よく言われることですが、家庭教師の場合はその子一人ひとりに合った学習方法を選ぶことができます。
「ほかの子に比べて学習の進みが遅い」という場合はもちろん、「ほかの子に比べて学びの速度が速い」という場合も、家庭教師ならばそれぞれに合った幼児教育をしていけます。
また自分の速度・自分の理解度に合わせて学習が進むため、お子さんも勉強に対して着送れなく楽しんで勉強を進めることができます。
幼児教育の家庭教師の場合、ナニーやベビーシッターとしての性質も持つ
幼児教育の場合の家庭教師と学齢期(特に中学生以上)の場合の家庭教師では、大きく異なる点が1つあります。
それが、「幼児教育の家庭教師の場合は、ナニーやベビーシッターとしての性質も持つ」という点です。
0歳~3歳のお子さんの場合、大人に対するしゃべり方と同じしゃべり方をしていても通じません。
また、学習の最中に泣き出したり、落ち着かなくなったりするお子さんもいるでしょう。
しかしそんな幼児独自の行動にも、幼児教育の家庭教師はきちんと向き合うことができます。
幼児教育の場合
- お勉強
- 新しい知識の習得
- しつけ
- 日常の生活の所作
これらを学ぶということも重要になってきます。
幼児教育の家庭教師は、これらも教えていきます。
このような性質を持つため、幼児教育に向き合う家庭教師には、実際にベビーシッターを長年務めてきた……という人を積極的に採用している家庭教師会社もあります。
時間的な融通が利きやすい
塾とは異なり、家庭教師はある程度時間的な融通が利くケースが多いといえます。
もちろん突然の時間変更は難しいものですが「●時から始まります」としっかりと決まっている塾とは異なり、家庭教師の場合は教師との間で合意が取れれば時間も変更できます。
小さなお子さんを抱えているご家庭は、急な予定変更なども起こりやすいものです。
子どもは急に熱を出すものですし、幼稚園や保育園の都合もあるでしょう。
また、兄弟姉妹がいる場合は、その子たちの予定も把握して、優先順位を決めなければなりません。
そのため、塾よりも時間的な融通が利きやすい家庭教師の方が使いやすく感じる人もいます。
ほかの大人とふれあえる
現在、18歳以下の児童を抱える家庭のうちの82.7パーセントが核家族です。
もちろんこれは「18歳以下」での統計ですから、「幼児」を抱えている家庭とそのままイコールにすることはできません。
ただ、多くのご家庭で、「(子どもからみて)祖父母の助けのないなかで子どもを育てている」という状況にあることはわかります。
このような環境のなかでは
・子どもを連れていけない場所に用事があるがどうしよう
・子どもから少し離れて息抜きをしけど面倒をみるのどうしよう
といった悩みを抱きやすいといえます。
もちろん非常に重要な用事ならば臨時で人の手助けを借りることもできます。
しかし「1週間に1度、自分のためだけの時間が欲しい」などのようなケースでは難しいといえるでしょう。
しかし家庭教師を入れるようにすれば、月に2~4回程度はお子さんをみてもらうことができます。
用事なども済ませやすくなるでしょう。
またこのような機会にほかの大人とふれあう時間を、お子さんに持たせることもできます。
厚生労働省「平成29年 国民生活基礎調査の概況・児童のいる世帯の状況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa17/dl/02.pdf
勉強習慣を身に着けやすい
家庭教師の場合、毎週決まった時間に家に人が来て学習を行うことができます。
上で挙げたようにイレギュラーな事態で時間を変更することがあったとしても、基本的には決まった時間に人が来て、決まった時間分の指導を行っていきます。
お子さんにも「●曜日の▽時に先生がきて、◇時間勉強する」と教えやすく、またお子さんもそれを理解しやすいといえます。
このため、「この時間は勉強するのだ」という自覚が持ちやすくなります。
本当に小さいころはなかなかわからないかもしれませんが、このような取り組みは、長じては学習習慣をつけることにもつながります。
幼児教育での家庭教師2つのデメリット
家庭教師は多くのメリットのある学習方法ですが、同時にデメリットも存在するものもあります。
ここからは幼児教育での家庭教師の2つのデメリットについてみていきましょう。
- 金銭面の負担が大きい
- 相性によって成果が左右されやすい
金銭面の負担が大きい
もっとも大きなデメリットとして挙げられるのが「費用」の問題です。
家庭教師は、その時間丸々1人の人間を拘束し、指導してもらうスタイルです。
そのため大人数の塾や、そもそも教師の人件費が必要のない通信教育に比べると割高になります。
幼児教育の場合は費用は抑えめに設定されており、毎月5000円を切る価格で受けられる場合もあります。
しかしそれでも、一般的な塾や通信教育よりは出費が大きくなると覚悟する必要があります。
また、ここに家庭教師の交通費がのったり、管理費用がのったりするケースもあります。
相性によって成果が左右されやすい
家庭教師も人間です。
そのため、お子さんによって、合う・合わないがあります。
幼児の場合は児童とは異なり、自分の不満点を明確に保護者に伝えることがなかなか難しいといえます。
そのため、難しいですが保護者側が「この家庭教師と子どもの相性は合っているかどうか」をきちんと見極めていく必要があります。
家庭教師のメリットとデメリットを紹介してきました。
これを踏まえて「塾」「家庭教師」の特徴にも目を通してみてください。